瀕死の母猫
ある日、病院に1匹の猫が連れてこられました。
猫の名前は「チチ」と言って、子供を産んだばかりの母猫です。
しかし出産してから1週間後、体に異常が出て危篤状態に陥ります。
血栓にかかって身体が麻痺していたのです。
瀕死の状態になって「もう助からない」と思った飼い主さんは、
チチを安楽死させてあげようと病院に連れてきました。

しかし獣医さんは諦めず、チチを治療することを選びます。
チチのことを待っている子猫たちのもとへ帰してやれるように、獣医さんは懸命に治療し続けたのです。
その間、子猫たちは一時的に里親さんのもとで養育されていました。
温めたり、数時間おきにミルクをあげたりなど十分な世話を受けた子猫たちは、順調に育っていきます。
母猫とその子供が再会するまでの軌跡は、次のページで詳しくご紹介いたします。
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