黒澤監督の影響
世界的な俳優である三船敏郎さんが度々出演オファーを断っていたその映画のタイトルは、
『スター・ウォーズ』と言います。
監督のジョージ・ルーカスさんがこのシリーズを制作したのは、
黒澤明監督の作品の影響が大きいと言われているそうです。
41 years ago today, Star Wars: A New Hope was released pic.twitter.com/GB4kSkqWfe
— Star Wars Legacy (@theswlegacy) 2018年5月25日
それは脚本の初期段階にも表れており、主人公の名前は「アキラ・ヴェイラー」でした。
他にも正義のためにライトサーベルで戦うジェダイは刀を携えた侍を連想させ、
まるでスケールの大きい時代劇のようです。
Even before the prequels existed, Darth Vader is such a great, psychologically complex character- especially in Empire. As a kid I didn’t see it until his redemption in Return but it’s there way before. What a nuanced performance on James Earl Jones’ part pic.twitter.com/Fam4pbMEQ5
— Dudeseid (@Dudeseid) 2018年5月28日
ルーカスさんはまず主人公を導く重要な役柄を、次に全身真っ黒な鎧を着用した悪役「ダースベイダー」を、
三船さんに依頼しました。
しかし、三船さんはどちらも辞退してしまっていたのです。
スタッフは3作目の「ジェダイの帰還」のダースベイダーを再び三船さんに依頼しますが、
やはり三船さんは出演を断ったそうです。
三船敏郎の後悔
後悔の念に沈んでいた三船さんに、
今度は『1941』というスティーブン・スピルバーグ監督による映画の出演依頼がきます。
次こそはとオファーを受けた三船さんですが、
映画は興行的に大惨敗した上に三船さんの役柄も威厳があまり感じられないものでした。
そして1997年、三船さんは77歳で静かに息を引き取りました。
ルーカスさんはもしも三船さんがオファーを受けていたら、
ヒロイン役も日本人に変更していたと語っています。
それだけ黒澤映画に惚れ込んでいたということですね。
三船さんは海外で「将軍」と呼ばれるくらい無敵のイメージを持たれていますが、
そんな彼にも自分の行動を後悔してしまうことがあったのだと分かります。
三船さんもルーカスさんも、理由は違えど日本のことを大切に思ってくれたことは間違いありません。
映画鑑賞する際は、彼らへの感謝を忘れずにいたいものです。
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出典:イミシン