黒い影とB29
2人の兄妹がいる上空には、黒い影があったのです。
この黒い影の正体は、アメリカの大型戦略爆撃機“B29”です。
第二次世界大戦末期から、本土空襲の主役として米軍が導入した戦闘機でした。
日本人が「超空の要塞」として恐れていた“B29”は、空から焼夷弾を投下させました。
火垂るの墓のポスターのホタルが全て蛍じゃないという説をいま読んで、画像を解析してみたら本当だった。
知らなかったです…#火垂るの墓 pic.twitter.com/ZY9QVVhySb— コミナミ・コミ (@comicloverhouse) 2018年4月13日
対象物を火災に追い込むために投下された焼夷弾は親爆弾からいくつもの子爆弾が散開し、
その火がまるで「火の雨が降るように見えた」そうです。
その雨が夏の草原では蛍の光になり、
『火垂るの墓』とは「蛍」と「火垂る」をもじった表現だったのです。
隠されたメッセージ
『火垂るの墓』のポスター画像分析を行ったTwitterユーザーのコミナミ・コミさんのツイートには、
万単位のリツイートや“いいね”が寄せられています。
あぁ、、B29が、、30年気づかぬままでした。
— aoharu7 (@aoharu75) 2018年4月13日
そうか…だから「火垂る」なのか…
— シゼン(めんこい) (@Oq5DfmtF4t6Cv2H) 2018年4月14日
故・高畑監督は自身も子供の頃に戦争を体験したことから、
『火垂るの墓』を通してメッセージを残したそうです。
まさか、ポスターにもこのような工夫がされているとは思いもしませんでした。
大人が引き起こした戦争に、子供たちが巻き込まれている現実は今でも終わることなく続いています。
『火垂るの墓』に残されたメッセージが無駄にならないように、
私たち一人ひとりが意識しなければなりませんね。
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