親から子へ・・・
高校生活最後の行事、卒業式が始まりました。
卒業生は、全員緊張した面持ちで式に向かいます。
それぞれの思いが巡る中、卒業証書授与も無事に終わりました。
式も終盤を迎え、『仰げば尊し』と3年間歌った校歌を斉唱して何事も無く式が終わろうとしていた時、
リハーサルではなかったアナウンスが流れます。
「卒業生のみなさんは、後ろを向いて下さい!」と、会場中に響きました。
卒業生たちが後ろを向くと、そこにはある風景が映像で流されていたのです。
それは、地元の美しい景色や歌を練習している親御さんの映像でした。
卒業生たちは、意味が分からずざわつきます。
間もなくメロディーが流れ、親から旅立つ子供たちへのサプライズソングが始まりました。
この歌の詩は、我が子を思う親御さんの気持ちに寄り添った内容となっています。
故郷は待っている
作詞を務めた日下慶太さんは、
旅立っていく高校生に「いつかはここに帰ってきたい」と思ってもらえるように、
耳に残る歌で町の魅力を表現したそうです。
卒業式の終了後、生徒たちに感想を聞いてみたところ、
「大野に帰ってこようと思いました」との返事が返ってきました。
サプライズメッセージは、卒業生の心に届いたようですね。
また、
「歌を聴いて、改めて大野は自然に恵まれているしいい人ばかりだと思いました。いつか絶対戻ってきたい」
と語る卒業生もいました。
またこれから3年生になる生徒さんの中には、お母さんに「来年歌って!」と言った方もいたようです。
故郷の思いを託したこの歌が、これからも歌い継がれていくと良いですね。
卒業した生徒たちが自分の夢に向かって故郷に帰れないとしても、
いつでも待っていてくれる故郷があれば力強く生きていけることでしょう。
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出典:YouTube