生きている気配が感じられなかった猫
アメリカのコネチカット州ハートフォードの地元警察に、地元住民から通報が寄せられました。
警官がある男性の家を訪問すると、そこには冷たくなった状態のドルチェがいたのです。
生きている気配が感じられない体、そこには何度も虐待されたような跡がありました。
口と鼻から血を流し、血を洗い流したのか全身が濡れた状態だったそうです。
,”City of Hartford Animal Control”という地元の動物保護団体がドルチェを保護しくわしく調べたところ、
生後6か月の子猫だと分かりました。
そして、壁になげつけられて蹴られた形跡が見られ、靴ひもでドアノブに吊るされた後もあったそうです。
目も覆いたくなるような虐待の痕跡、ドルチェの過去にどのような背景があったのでしょう。
悲しい連鎖
ドルチェは、通報された男性の交際相手が飼っていた猫でした。
2人が口論している際に、男性から虐待を受けたとのこと。
「ドルチェは体温が無く、ショック状態に陥っていました。正直、助かる見込みはなかったのです。」
と、保護団体のスタッフは語ります。
その後、ドルチェは医療ケアの施設でサポートを受け、
地元の団体へと移り里親を見つけてもらえるまで回復したそうです。
そして、新しい家族が見つかりました。
虐待した男性は逮捕され、動物虐待および物的証拠の改ざんで第二級無謀危険行為の罪に問われます。
その結果、保釈金25万ドル(約2,800万円)で拘留され、裁判を受けることになりました。
暴力を断ち切る
罪のない動物が、家庭内暴力の被害を受けることは珍しくないとのこと。
虐待された女性の約68%がペットを虐待しているという報告もあります。
虐待のはけ口のために、ペットを飼うのでしょうか?
そこにいるのは、八つ当たりする「物」ではありません。
感情を持っている「命」です。
暴力に依存している方々は、さらなる虐待を生まないためにも、暴力に負けない強い心を持って下さい。
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