セラピー犬へ
ケヴィンさんが試行錯誤しながらパトリオット君と穏やかに接することで、
彼は時間をかけて身も心も癒されていきました。
ケヴィンさんはセラピー犬プログラムを運営する団体の代表なのですが、
パトリオットをセラピー犬にするつもりはなかったそうです。
しかしパトリオットに、いつしか人を助けたいという気持ちが芽生えてきました。
1歳でセラピー犬の試験に合格したパトリオットはあらゆる施設を訪問したり、
裁判で虐待されたと証言する子供達のサポート役も担ったのです。
1人の少女が裁判に備えて話し合いの場にいる時、異変を察知したパトリオットは少女のもとにいきます。
すると少女は泣きながら彼を抱きしめました。
そして話し合いが終わった少女は、最後に再び彼を抱きしめたのです。
過去を乗り越えて
あれほど心を閉ざしていたパトリオットの変化に、ケヴィンさんたちは驚きました。
ケヴィンさんはこう話しています。
「パトリオットや他の動物たちから、私たちは無償の愛とは何かを教えられます。そしてよくここまで成長したなぁと感心しています」
仕事ばかりの生活を送っているパトリオットですが、
時には仲間のセラピー犬達と遊んだり泳いで遊んだりなどもしているそうです。
悲惨な状況で始まったパトリオットの犬生ですが、
つらい過去を乗り越えた彼は現在も一流の仕事人として助けを求めている人達のため、
今もなおセラピー犬の仕事を続けています。
心優しく人を癒やす能力を持った彼は、これからも数多くの活躍を重ねていくことでしょう。
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出典:The Dodo