「たった一日だけ、過去に戻れます」
あなたはそう言われたとしたら、今まで生きてきたどの日を選びますか?
これからご紹介する物語は、主人公が死別した恋人に1日だけ会いに行く不思議なお話です。
1日だけ過去に戻れる
守(まもる)はふと気が付くと、見覚えのない森の中を歩いていました。
そして、歩くたびに体が軽くなっていくのです。
死を感じながら、不思議な思いで歩き続ける守は黙々と目の前の道を辿りました。
そして、森を抜けると目の前に、1人の老人が立っていたのです。
「いらっしゃい、若返りましたね。あなたは老衰によって87歳で死んだのです。」
突然の言葉に呆然とする守に、老人は人差し指を上げて言いました。
「過去で1日だけ「戻れる日があるなら、あなたは行きますか?日が昇り沈むまでの間です。」
『1日だけ…』守が頭に思い浮かべると、彼はいつの間にか生まれ故郷の南島原に立っていました。
そして、忘れもしない足音が聞こえてきたのです…。
物語の続きは、次のページにてご覧ください。
1 2