砂漠の野生の猫
遠くの林がふと気になったチームメンバーのアレクサンダーさんは、
ライトを車の屋根から照らしてみました。
すると、6つの小さな点が4キロほど先の林で光っているのがかすかに見えたのです。
手持ちの機器を使って、動物が3匹いることをはっきりと確認できました。
そして、大きな耳と幅の広い顔の輪郭という特徴からスナネコだと判明しました。
スナネコは足跡をほとんど残さず常に隠れており、
毛色も周囲と同化してより見つけづらくなっているのです。
この子猫たちは推定で6週間から8週間程度だそうです。
「アフリカで野生のスナネコが記録されたのは、これが初めてと思われます」
グレゴリーさんはこのように話します。
世界初の貴重な写真
チームは機器を片付けた後、猫の方へ慎重に近づきました。
こちらの写真はおそらく先ほどの子猫たちの母親と思われます。
子猫たちよりもかなり大きな耳が特徴的です。
「今回私たちは29匹のスナネコの記録と、発信機付き首輪をそのうち13匹へ装着することに成功しました。更には今まで知られていなかったデータもとれました。例えば、彼らは私たちの予想以上に長い距離を移動するということなどです。しかし、謎はまだ多くあります。」
スナネコの研究は情報や資料が少ないため、
今回の成果が役に立てれば良いとグレゴリーさんたちは期待しています。
猫といえば、ペットとしてのイメージが強いと思います。
ですが、こうして砂漠で野生として生きている猫もいるのですね。
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出典:Panthera