書き換えられたメッセージボード
何かをひらめいた紳士は青年の方を振り向き、
彼が持っていたメッセージボードを取り上げてメッセージをじっくり読みました。
そしてボードをひっくり返し、裏側にペンで何かを書き始めました。
それから、自分の書いたメッセージを通行人に見えるように青年に返したのです。
青年は別れを告げて立ち去って行く紳士の足音を、思いを巡らせながら聞いていました。
しばらくすると、不思議なことが起こりました。
青年のお椀には、寄付の硬貨がどんどん集まり始めたのです。
慣れない現象に戸惑いを感じる青年は、これほど人の善意を感じたことがありませんでした。
魔法の言葉?
盲目の青年はボードに書かれたメッセージが気になり、家に帰ることにしました。
その途中、あの紳士に出会ったのです。
その声で誰なのかすぐにわかりました。青年は紳士に何を書いたのか尋ねました。
「君が書いていた内容をちょっと変えて、真実を書いたんだよ。こう書いたんだ『今日は美しい日です。でも僕はそれを見ることがきでません』とね。」
「私は盲目」「美しい日が見れない」
意味は同じですが、それを伝えるメッセージとしては相手の五感に訴えるとより理解が得られるようです。
書き換えられたボードを見た人々は、思わず空を眺めたのではないでしょうか?
その時、「この美しい空を、彼は見ることができないのだ」と身をもって感じたのでしょう。
そして青年にエールを送るべく、寄付をしたのではないのでしょうか?
盲目でも才能を発揮して世界的に活躍している方もいます。
盲目が不幸なのか、見えていることが幸せなのかは分かりません。
ただ言えるのは、誰かが救いを求めた時は相手の立場で考えると、
素直に手を差し伸べられるのではないでしょうか。
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出典:Shareably