店先に放置され、苦しい病に侵された犬が美しい姿を取り戻して復活するまで!

疥癬

保護されたデンプシーは、全身に疥癬と目の感染症を患っていました。

疥癬とは犬や猫などによく見られる病気で、ヒゼンダニというダニが体に寄生したために起こるものです。

ひどい痒みで身体中を搔きむしるため、毛は抜け血膿が滲んでそれはつらい病気です。

さらに病気が進行すると、皮膚が固い石のようにガチガチに固まり、素顔がわからなくなるほどです。

一刻も早く、治療を始めなければ命を落としかねない恐ろしい病気なのです。

デンプシーの疥癬もかなり進行した状態でした。

治療開始

保健所のスタッフはアトランタを拠点とする愛護団体

「Friends to the Forlorn Pitbull Rescue(FFPR)」に連絡をしました。

FFPRのボランティアであるステイシー・グリーンウッドさんは、

出会った時のデンプシーは身体中かさぶただらけで赤みがかっていた、と振り返っています。

ステイシーさんはデンプシーを自宅に連れ帰り、抗生物質の投与や薬浴を用いた治療を始めました。

そうすると、わずか3週間ほどでデンプシーの症状はかなり良くなり、

2ヶ月後には見違えるように回復したのです。

「彼を引き受けた時には悲しそうで惨めだったけれど、回復は驚くほど早かったわ。彼はこれまで出会った犬の中でもとびきりハッピーでフレンドリーで穏やかな子なの。」

ステーシーさんはこのように語ります。

全快したデンプシー

驚くほどの速さで全快したデンプシーは、

今では完璧とも言える美しいブルーの毛並みと透き通った瞳の魅力的な犬に生まれ変わったのです。

疥癬症という病気にかかれば、見た目も醜く治療代も高くつきます。

それで捨ててしまおう、と考える飼い主も少なくありません。

デンプシーの飼い主も、おそらくそんな理由で彼を捨ててしまったのでしょう。

しかし、疥癬は適度な治療を施せば完治するのです。

デンプシーのように、また美しい犬になれるのです。

病気の犬を捨てることだけはしないで欲しいものですね。

現在デンプシーは、新たな飼い主が決まりそうとのこと。

今度こそ、幸せな一生を過ごして欲しいと思います。

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出典:The Dodo

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