キツネと猫
ヴィクシーは母親に育児放棄され、イギリスのとある動物保護団体にやってきました。
まだ母親がいないと生きていけないほど幼かったヴィクシーの母親代わりになったのが、
この施設のスタッフたちでした。
まだ母乳で栄養を取らなければならないほど小さかったヴィクシーのために、
スタッフたちはミルクを飲ませてあげます。
野生に戻れるようになるまでといった短い期間ですが、
ヴィクシーはこの施設の一員として愛情を込めて育てられました。
ヴィクシーの暮らすこの施設には、多くの保護猫たちも暮らしていました。
そして、ヴィクシーはこの施設で生活する猫たちと仲良くなっていきます。
猫たちはヴィクシーが一緒にご飯を食べていても、恐れることはありませんでした。
猫とキツネが仲良く同じご飯を食べるなんてあまり考えられませんが、
ヴィクシーは同じ施設で暮らす仲間として猫たちを認識しているようでした。
ご飯の時間
ヴィクシーは9ヶ月で体調が回復し、野生で生きていけるほどになりました。
しかし、ヴィクシーは一人で生活するのがよっぽど寂しいのか、
エサの時はなぜか猫たちと一緒に食事していたのです。
エサを食べ終わると、ヴィクシーはそのまま山へ戻っていきます。
その姿に施設のスタッフはエサを食べに来ているだけではなく、
猫たちと遊ぶために山から下りてくるのだろうと感じています。
また、ヴィクシーは生肉よりもキャットフードのほうが大好きで、
ヴィクシー用にエサを用意しても猫用のエサに食いつくそうです。
猫たちと同じものを食べることにより、猫たちもヴィクシーを“仲間”として受け入れたのでしょう。
そして同じものを食べることによって、ヴィクシーは孤独感をぬぐうことができているのかもしれません。
人間や猫たちの愛情あふれる居心地よいこの施設から、
ヴィクシーが完全な野生に戻り施設を出ていける日が早く訪れると良いですね。
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出典:The Dodo