第一の悲劇
ベアは家族に出会うために様々な譲渡会に参加していましたが、
譲渡会ではあまり興味を持ってもらえませんでした。
そんな中、ベアを気に入って車で1時間かけて会いに来る女性が現れたのです。
女性の家は郊外にあり、広い庭付きで子供もいてベアが暮らすにはとても良い環境でした。
しかし女性とその家族がベアとお見合いする日、
女性の子どもが「別の犬が良い」と言ってベアを引き取れなくなったのです。
ベアにとってやっと見つかった新しい家族だったのに、その期待はいとも簡単に崩れてしまいました。
その日、ベアはあまりのショックにシェルターへ帰ることを拒み続けたそうです。
第二の悲劇
あまりにも悲壮感の漂うベアの様子に、スタッフが彼の写真を撮ってSNSに投稿しました。
この写真で多くの人がベアのことを知り、
中には「引き取りたい」「家族に迎え入れたい」という前向きなコメントも多く寄せられました。
しかしそういったコメントの多くが冷やかしで、
実際にベアを新しい家族として迎え入れてくれた人はいませんでした。
そんな中、1人の女性がベアを引き取りたいとわざわざ施設に問い合わせし、
里親希望の書類まで送ってくれていたのです。
「この女性なら…」とスタッフたちも希望を持ってベアとのお見合いをセッティングしましたが、
その女性は最後まで現れることはありませんでした。
3度目の正直
ベアは度重なるドタキャンに心身ともに疲れて果ててしまいました。
しかし、ベアは新しい家族と出会うことを諦めてはいませんでした。
ベアは洗練された家庭犬になるため、募金を集めて専任のドックトレーナーのサービスを受けたのです。
そしてベアの幸せを願う人々のお陰で、彼は素敵な出会いに巡り合えました。
大きな庭のあるお宅に暮らすご夫婦が、今年の6月にベアを新しい家族として迎え入れたのです。
2年半ものシェルター暮らしに、ベアはやっとピリオドが打てました。
3度目の正直で幸せな家庭を手に入れることができたベア。
優しい家族に巡り合えたベアは、ご夫婦に甘えて暮らしているそうです。
これからもご夫婦とベアは、楽しく幸せな毎日を過ごすことでしょう。
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