グリーンピース
写真をよく見て下さい。
このクジラは本物ではなく、クジラに似せて作られたオブジェです。
深刻な海洋問題を分かりやすく伝える為に制作されました。
環境保護NGO団体グリーンピースは、
プラスチックゴミによって起こる海洋汚染を世界へ伝える方法を考えていました。
そして以前ヨーロッパで見つかった30頭のクジラの死骸から、今回の作品制作を思いつきました。
クジラから飛び出した生々しい内蔵はプラスチック容器やペットボトル、
商品を包んでいた袋などを使って表現しています。
海洋ゴミの問題を伝えるという趣旨のもと、
クジラから溢れ出ているゴミたちは全て海から拾ったもので出来ています。
海洋問題の深刻さ
世界中の海には、プラスチックのゴミだけでも2億5,000万トンものゴミがあると言われております。
それらのゴミを排出している国は6割がフィリピンや中国、インドネシアにタイとされています。
フィリピンでこのような作品が展示されたのは、なるべく多くの人に海洋問題の深刻さを伝える為です。
公開されたオブジェは狙い通り高い注目を集め、
本物と勘違いする人や海洋問題について熱い議論を交わしています。
オブジェを公開して1日しかたっていないにも関わらず、
署名運動は今までの10倍以上の数を集めたそうです。
クジラの大きさやゴミの量のインパクトが強い為か、
多くの人が海洋ゴミ問題について改めて考えるきっかけになっていると思います。
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出典:Cadot