カナダ人夫婦
キリル君が孤児院で4年間暮らしていた頃、あるカナダ人夫婦が施設を訪れました。
そして、キリル君を引き取りたいと申し出て来たのです。
カナダ人のデイブさんとレスリーさんの言葉に、孤児院の管理人は耳を疑いました。
「手が1つしかない子供が、本当に欲しいのですか?」と、引き取ることをやめさせようとしたのです。
管理人はおもしろ半分で子供を引き取られてはたまらないと思ったのかもしれません。
しかし、んな管理人の言葉を気にせず、デイブさんとレスリーさんはキリル君の里親になりました。
そこにはある理由があったのです。
運命のおじいちゃん
キリル君は生まれて初めて飛行機に乗りました。
そして空港では、運命の人がいたのです。
それは、デイブさんのお父さんでした。
キリル君に差し出された右手には手がありません。
デイブさんのお父さんも、生まれつき右手がないという障害を持っていました。
キリル君は差し出された手の無い腕を触り、自分と同じ障害を持つ人であると悟ったようでした。
2人はすぐに打ち解けて仲良しになったそうです。
本当の家族
「父は尊敬されるビジネスマンであり、パラリンピックにも出場したことがあります。人生で不可能は無いと私達に見せてくれました。今でも毎日、人生を楽しむ術を教えてくれます」
お父さんのことをこのように語るデイブさん。
デイブさんは障害が原因で捨てられたキリル君に、たくさんの可能性を掴んで欲しかったのですね。
今では英語も上達し、新しい友達もできたキリル君。
障害に必要なサポートも受けられるそうです。
キリル君はおじいちゃんと、右腕同士でする特殊な握手が大好きなのだとか。
素敵な両親に会えてよかったですね。
たくさんの理解者がいる中で、キリル君にはきっと素晴らしい未来が待っていることでしょう。
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