幸せだった日
ブルーは時折シェルターに誰かが訪ねてくると、
元の飼い主の姿を探すのですが飼い主が現れることはありませんでした。
ブルーはふさぎ込みながら、「どうしてこんなことになったのだろう」と考えていることでしょう。
いつものように飼い主と楽しくドライブのはずが、
死の雰囲気が漂う冷たいコンクリートの床の檻の中に入れられてしまったのです。
そんなブルーの元に、1人の女性がやってきました。
彼女はブルーが涙を流している動画をたまたま閲覧し、
ブルーの里親になるためにこのシェルターに訪れたのでした。
引き取るまで
ブルーは彼女にもなかなか心を開かず、彼女が撫でようとしても撫でさせてはくれませんでした。
しかし彼女は諦めずにシェルターに通い、ベッドやおやつをブルーのために持っていきました。
ブルーも少しずつ彼女に心を開いていったようで、ある日彼女が訪れると駆け寄って来てくれたのです。
ブルーは気性テストを受けることになりました。
このテストをクリアすれば、彼女の家族になることができます。
幸せをつかむ
1週間も及ぶ気性テストを無事にクリアしたブルーは、晴れて彼女の家族になりました。
ブルーは撫でられることも大好きになりましたが、このように鏡を使って遊ぶのも大好きだったのです。
そしてブルーは、女性の家でのびのびと生活できるようになりました。
そんなブルーを引き取った女性は、
「ブルーには騙されたわ(笑)
物静かだと思っていたのに、犬舎のドアが開いたとたんにすごくはしゃいだの。
車に乗るのも大好きで、窓から顔を出したがったわ」
と楽しそうに語っていました。
ブルーのようにシェルターに連れてこられて、里親が見つかるケースは多くはありません。
里親が見つからなければ、殺処分されることもあるのです。
ペットを飼うということは、かわいいだけで出来ることではありません。
責任を持ってペットを飼ってください。
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