もうひとりぼっちじゃない…ずっと孤独に生きてきた狼犬が保護された先で真実のパートナーと出会う・・・

デリケートな事情

そもそも狼犬だと発覚したのは保護し、DNA鑑定を行った後の事です。

アメリカでは狼と狼犬では手続きが異なります。

狼であれば州の管轄にて野生へ返し、狼犬であれば野生へ戻さなくて良いという決まりがありました。

野生へ戻す訓練を受けなくて良くなったシンダーですが、次は「里親探し」の問題が。

野生での生活が長く警戒心の強いシンダーは、たとえお世話をしてくれるスタッフにさえ懐きません。

また、シンダーは何度もシェルターから脱走していました。

里親探しも進まず、管理も難しくなってきた為、

シェルタースタッフはニューメキシコの専門機関へ協力を要請。

狼や狼犬を保護している施設で引き取ってもらえるようお願いしたのです。

受け入れ先にいた狼犬

幸運にも「受け入れ可能」となった為、

スタッフは今のシェルターから4時間かけてシンダーを新しい施設へと移送。

そこで最初の7ヶ月間はまずは環境に慣れさせるため、1匹で過ごさせました。

その間、施設スタッフはシンダーが今後仲良くなれそうな個体を検討し、

そこで1匹のメスの狼犬の名前が挙がりました。

彼女の名前は「ライオット」。

シンダーより少し年上です。

ライオットは元々、繁殖の為に飼育されていました。

しかし予想以上に身体が大きくなったと言う理由で、

ライオットはこの施設に連れてこられた経緯があります。

そんな悲しい経緯を持つライオットとシンガー。

果たして上手くいくのでしょうか?

運命の出会い

いざ、2匹のご対面です。

スタッフがゲートを開くと、ライオットはシンダーの元へ小走りに近づきました。

そしてシンダーは、なんと嬉しそうに尻尾を振ったのです!

その後、2匹は鼻を突き合わせて挨拶。

お互いを舐め、じゃれあう姿を見てスタッフたちは胸を撫でおろしました。

狼犬の幸せを考えて引き合わされた2匹は、

つらい過去を乗り越えたかげがえのないパートナーになったのです。

現在フェンスは取り払われ、2匹仲良く過ごしているとの事。

これからも絆を深めて共に生きていって欲しいですね。

出典:The Dodo/Wild Spirit Wolf Sanctuary

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