高校卒業まであと少しのある女の子には、父親がいませんでした。
まだ彼女が幼い頃に両親が離婚し、彼女は母親に引き取られたのです。
彼女と母親とても仲が良く、一緒に買い物に行ったりランチに行ったりと、まるで女友達の様な関係でした。
何よりも彼女は女手一つで育ててくれた母親にとても感謝していたのです。
そんな母親に彼女は言い出せないことがありました。
会ってみたい
彼女には父親の記憶がありません。
父親について知っていることは、母親から聞いた“とても優しい人だった”という事と数枚の写真だけです。
そんな彼女は大人になるにつれ、「お父さんに会ってみたい」と強く思うようになりました。
しかしここまで育ててくれた母親に対して、
「お父さんに会いたい」というのはお母さんを裏切るような気持ちになり、
なかなか言い出しにくいことでした。
彼女はそんな胸の内を母親に伝えることにしたのです。
「父親に会いたい」といった彼女は父親に会えたのでしょうか。
気になる結末は次のページにてご覧ください。
1 2