虐待されていた犬
カイラ・フィルーンさんは、アメリカのフィラデルフィアに住んでいます。
彼女は近所の動物シェルターで、保護されている犬を定期的に散歩させるボランティア活動をしていました。
ある日カイラさんは、収容されたばかりの若いピットブルに出会います。
その子の胸には、「ラス」というネームタグが掛けられていました。
ラスの体には激しい虐待の後があります。
目には膿、皮膚は湿疹でただれ、尻尾からは流血していました。
病気も患っているのか咳もしています。
数日後、カイラさんはラスを連れて近くへ散歩に行きました。
ラスはカイラさんの後を付いてくるように歩き、おやつも素直に食べたのです。
普通、犬は心を許した人間でないとエサは食べません。
どうやらラスは、カイラさんに信頼を寄せたようです。
次の日もカイラさんはシェルターを訪れ、敷地の外へラスと散歩へ行きました。
カイラさんが休憩のために座ると、ラスは膝の上によじ登って来たのです。
散歩の後、カイラさんはラスと別れるのがつらいと思いました。
そして、彼女はラスを引き取る決心をしたのです。
カイラさんとラスの運命的出会い。
彼女の側に寄り添うラスの心温まる姿を次のページで詳しくご紹介いたします。
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