無人の別荘
ハムが寝ることができない理由は、ハムが保護された背景にあります。
ハムの以前の飼い主は、毛がたくさん抜けるなどするハムを疎ましく感じてました。
犬を飼うにあたって必要になってくるお世話が面倒だったのです。
世話をするのが面倒になった飼い主一家は、ニューヨーク郊外の無人の別荘にハムを閉じ込めました。
その別荘に一人ぼっちになったハムは窓辺に佇み、通り過ぎる人々をただじっと見つめていました。
そんなハムを救ったのが、動物保護のボランティアを行なっているリサさんでした。
リサさんはハムの世話をしつつ飼い主の依頼を受け、ハムの里親探しを始めました。
ハムを救うために新しい家族となったのがニールさん夫妻だったのです。
夫妻の暮らしている所からさほど離れていない場所で苦しんでいたハムを、
夫妻は新しい家族として迎え入れたのでした。
終わらない孤独の恐怖
前述の通り、このニールさん夫妻の家族はとても賑やかです。
1匹での生活から一気に騒がしい環境での生活に変わったのです。
そしてこの動物全員がレスキューされたという過去を持った家族なのです。
保護されるまで孤独だったハムにとってこの家族は完璧な家族でした。
どの動物たちもハムを歓迎してくれました。
この居場所を誰も奪うことはないのです。
しかしハムは、この幸せな家族団らんがいつまでも続くと信じられないでいたのです。
ニールさんは次のように言います。
「30分おきの目覚めが、2時間ごとになり、4時間ごとになり、
いつかは他の犬たちが起きるまでぐっすりと眠れるようになってほしい。
そして目覚めたとき、周りには彼の家族がいて、これが彼の新しい生活であり、
もう誰にも奪われることはないと心から信じられるようになってほしい。」
ニールさんのこの願いが叶い、ハムの心の傷が癒え、
ぐっすりと寝ることができる夜が1日でも早く訪れてくれるといいですね。
出典:The Dodo
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