象牙による犠牲
成長したアフリカゾウは、ライオンなどの捕食者をも寄せ付けない動物です。
そんなゾウが人間の密猟者によって、どのくらい殺されていると思いますか?
その数は2万頭から3万頭と推定されています。
このゾウ達はアジア諸国、特に中国で需要が多く、象牙商品として取引されています。
身近な所では「高級印鑑」に象牙が使われます。
また「彫刻」「箸」「数珠」「アクセサリー」「茶道具」「和楽器」など、
想像するよりも多くの物に象牙は使われていました。
そう身近にある物ではありませんが、これらの商品で象牙を使うためにゾウが殺されているのです。
先にもお伝えしましたが、過去7年間でアフリカゾウは30%も減少しています。
そして、将来地球上に住む野生の象は40万頭以下になる恐れがあるのです。
これは、人間の身勝手で将来ゾウを絶滅危惧種のリストに載せてしまうよう深刻な問題ではないでしょうか。
中国の自然保護への道
中国は、象牙取引の廃止に向けて段階的な計画を実行するそうです。
・第一計画:国内34社の加工施設と143か所の取引所を閉鎖すること
・第二計画;2017年4月1日までにその他の関連機関も閉鎖すること
・第三計画:これによって失業した人々の再就職先を手助けすること
象牙加工に携わっていた人達は素晴らしい技術がありますから、
製品化されてしまった象牙の修復や修繕などで活躍が期待されそうです。
中国政府はこの計画後も違法な象牙取引に目を光らせ、
国民が所有している象牙製品の譲渡や取引を規制する制度も設けるそうです。
中国の大きな決断は、世界の動物保護運動に大きな影響を与えるに違いありません。
象牙取引が本当に無くなるには困難な道のりが待っているかもしれませんが、
中国政府がその方向に向かっているという事実は動物保護の大きな一歩ではないでしょうか。
出典:BuzzFeed
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