カーンとシェイラ
百獣の王ライオン。
このアフリカに生息する猛獣が、ある理由で瀕死の状態に陥りました。
命あるものですから狩りの失敗や縄張り争いの諍いなど、いろいろ事情はあるでしょう。
動物園にいるライオンにしても病気などの理由があると思います。
しかしここで取り上げる瀕死になったライオンは、そのような想像できる理由ではありません。
人間のエゴから死の境まで行き、そして生還したライオンの物語をご紹介します。

ライオンのカーン(オス)とシェイラ(メス)です。
2頭は元々、同じ飼い主に飼われていました。
それは愛玩のペットとしてではなく、写真やパーティー用の『小道具』として使われていたのです。

この2頭は幸いなことに、
テキサス州の「ワイルドライフ・レスキュー・アンド・エジュケーション・センター」に保護されました。
カーンは栄養失調に加え、尾尻の一部がかじられた影響で切れていました。
小さな檻に入れられ、退屈しのぎに自分の尾尻と噛んだのだとされています。
一方のシェイラは瀕死の状態でした。
そのため、2頭は同時に保護されなかったのです。
その後、シェイラはどうなったのでしょうか…。
結末は次のページにてご覧ください。