骨と皮ばかりの馬
RSPCA(Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals：王位動物虐待防止協会)は、
シャルロットが投稿したセルフィーを確認すると調査に乗り出しました。
ソアがまともに飼育されていないことを疑う余地がなかったからです。
調査結果は想像を絶するほどひどいものでした。
ソアは骨と皮ばかりに痩せ衰えていたのです。
それだけではなく、ソアの背中の蔵を乗せる場所には酷い膿瘍(のうよう)が確認できたのです。
乗馬はソアにとってまさしく拷問でした。
保護当局はただちにシャルロット容疑者を動物虐待で通報しました。
シャルロット被告には二つの罪で有罪判決が下されました。
それにより、彼女は今後10年間馬の飼育が禁じられました。
また、日本円にして約6万円の罰金と160時間の社会奉仕活動が科せられました。
苦しみからの脱却
ソアは虐待を受けた動物たちを受け入れる施設に保護されました。
そこで十分な治療と看護のもと、だんだん元気になっていきました。
劣悪な環境で生き抜いてきたソアは今、馬本来の美しい姿を取り戻して来つつあります。
ソアは苦痛に満ちた生活から解放され、今は生きることの喜びを感じているようです。
十分な食料を与えられ、自由に動くことを許されています。
飢餓と苦しみに苛まれた日々は終わりを告げました。
最悪の事態になる前に救出されたソア。
今はこんなに美しい馬になりました。
動物は飼い主を選べません。
どんなに虐待されてもその飼い主についていくしか生きる方法はないのです。
劣悪な環境でも動物は声を出して訴えることができません。
そんな声を持たない彼らに代わって、気がついてくれる人々の存在に心が救われますね。
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