矛盾
Twitterユーザーのブシカのカホル(@bekasinokaoru)さんはインドネシア在住の日本人。
次女がデング熱で入院をした時、親しくなった看護師さんから色々と日本の事を聞かれたそうです。
その中で、「日本はきれいな国だ」「給料が高くてうらやましい」
①先週土曜から次女がデング熱に罹り入院していた間に感じたこと。《①〜(13)》
今迄幾度か自分や家族が入院して看護婦さんにお世話に成った。
日本で看護婦をしていたことを言わずとも、親しくなった看護婦さんと話すと、私が日本人と言うことで彼女達は色々訊いて来た。— ブカシのカオル (@bekasinokaoru) November 24, 2016
②酷い時には三日間の入院中、看護婦さんが交代する度に日本のことを訊かれ、ゆっくり静養する筈の入院が何なのだろう…と辟易したこともあった。
彼女達の話す内容の殆どが“日本に行ってみたい、日本で働きたい、日本は給料が高くて羨ましい”と言うものだった、今迄は。
それが今回は違った。— ブカシのカオル (@bekasinokaoru) November 24, 2016
などのお決まりのフレーズは聞いたそうですが、日本で働きたいという言葉は聞かなかったそうです。
実際にその看護師の友人が日本で働いていた時期があり、
その人が実際の現場での様子を次のように語ったそうです。
③お決まりな“日本は美しい国だ、桜が観たい、ゴミが無い、日本人は躾が良い”と言った話は聴いた。
しかし“働きたい”と言う言葉は一切聴かなかった。
コレは何を意味しているのか?— ブカシのカオル (@bekasinokaoru) November 24, 2016
④現役の看護婦さんには、友達や知人に同業者が居る筈だ。その中には協定から8年、FTAで日本に行った・行っている・行こうとした人が居るだろう。そして、実際日本に行き臨床の場で働きながら資格取得の勉強をした人の話を少なからず聴いてもいるに違いない。
そこから彼女達が得たものは何か?— ブカシのカオル (@bekasinokaoru) November 24, 2016
⑤袖が触れ合うだけでも気さくに仲良く成れる国民性のインドネシア人が、日本人と言うだけの私に今迄は「給料が良い日本に行って資格を活かして働きたい、仕事先紹介して〜」と冗談交じりでも言っていたのが一切出ないと言うことは、ネガティブな情報しか多分聴かないからなのではないのか?
— ブカシのカオル (@bekasinokaoru) November 24, 2016
⑥日本への観光旅行が一種のステータス風に成ってる昨今だが、憧れや理想を持って観光で行く日本と、外国人労働者として自分達が受け入れられる日本の現状の違いに失望したからなのでは?とも思った。
— ブカシのカオル (@bekasinokaoru) November 24, 2016
⑦実際、現在2人の友達が資格取得まで出来たかは話からわからなかったが、日本の老人介護施設で働いていると言っていた看護婦さんは「1人は朝7時〜夕方5時。もう1人は正午〜夜10時まで。インドネシアでは8時間労働なのにもっと長い。休憩時間も少ないと言っている。→
— ブカシのカオル (@bekasinokaoru) November 24, 2016
⑧→仕事が終わっても時間丁度に帰れない。周りの人が時間通り帰らないのが嫌だそう」と話してくれた。
これが本当なら見過ごせない問題に思う。— ブカシのカオル (@bekasinokaoru) November 24, 2016
「日本は遅刻に対してすごく厳しい。でも仕事の終了に時間を守らない。」
改めて考えると確かにおかしいです。
⑨日本人なら“あり得る普通に近い”感覚の話かもしれない。私も就労してた頃のことを思えば大したことでも無い感じではある、が、彼女達にすれば“想像してたり、事前に聴いていた労働内容と違う!”と言うのが本音だと思う。
— ブカシのカオル (@bekasinokaoru) November 24, 2016
⑩日本での外国人労働者の問題が出ると彼らに対し『郷に入っては郷に従え』とか『不満があるのなら母国へ帰れ』と言う日本人のRTを以前見た。
そう言う意見もあるとは思う。でももの凄く意地悪に感じる。何故そんなに偉そうにするのか?とも思う。— ブカシのカオル (@bekasinokaoru) November 24, 2016
失望
彼女は憧れや理想を持っていく観光と、
外国人労働者として受け入られる日本の現状の違いに失望しているのでは、と感じたそうです。
(11)もう、アジアで何でも一番ではないのだ、日本は。
新興国と比べて人件費が高いとか、何でも物価が高くて質が良いんだ、と威張っていられる時代じゃ無いのだ。— ブカシのカオル (@bekasinokaoru) November 24, 2016
日本人の本来持っている礼儀正しさや親切心が、
外国人労働者をきちんと受け入れない差別や偏見のせいで、薄っぺらく感じてしまうとも書かれていました。
(12)特に彼女達は、高齢者の割合が激増しお世話する人が足りない日本に成ったからお手伝いに来て貰ってるのでないのか?
お願いしている立場である筈が、何時までも、何処ででも、日本が一番!な態度を取り続けていたら…— ブカシのカオル (@bekasinokaoru) November 24, 2016
日本は風景や歴史が素晴らしい国だけになってしまうのではと感じたそうです。
もう日本が一番!という時代は終わっているのかも知れません。
(13)日本人本来の礼儀正しく親切丁寧と言う人間的な魅力が差別と偏見で益々薄く成り、風景や昔の侍の時代の文化が素晴らしい‘だけ’の国に成りそうな気がしてならなかった
— ブカシのカオル (@bekasinokaoru) November 24, 2016
日本の現状
今、人口減少が社会的に大問題になっています。
看護・介護の分野で人手不足が叫ばれています。
実際、海外から外国人看護師や介護福祉士候補者を多数受け入れる計画を立てています。
インドネシアからも毎年100人~200人単位で、日本は受け入れていっているそうです。
しかし、日本語をある程度しっかり扱えないといけないので資格習得のハードルが高くなっています。
しかも労働条件が厳しく物価も高い。
これでは、他の国で働いた方がいいと考えてしまうのも当然なことかも知れません。
早急に海外からの労働者を受け入れる態勢を整えるのが大切だと感じました。
出典:Twitter
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