「もっと必要としているところへ」
賠償金の辞退を申し出たのは、
はかた駅前通りに面した場所に位置する「タカラ薬局」の岡村由紀子社長です。
事故当日は避難勧告により、休業しました。
しかし次の日には営業を再開させました。
それでも数十万の損害が出たといいます。
しかし、岡村社長はこの損害に対する賠償金について市に次のように申し出たのです。
「賠償金はいりません。市で役に立つことがあればそのことに使ってほしい。」
被災地での活動
岡村社長は、東日本大震災や熊本地震の被災地で薬剤師として支援活動をしていました。
その甚大な被害を目の当たりにした経験から今回の事故について、
1人の命も奪われなかったのは現場の皆さんの素早い対応があったからだと語っています。
迅速な復旧にも感謝しているとのこと。
さらには陥没事故の復旧に携わっている業者の方々に向け、こんなエールを送りました。
「夜間、仕事をする作業員をよく見かけた。これからも頑張って工事を進めてほしい」
他にもいた辞退した経営者
この事故の賠償金を辞退した経営者は他にもいました。
現場近くの「九州総合診療クリニック」の岡田淳子院長も、受け取りを拒否したそうです。
タカラ薬局と同じく、休診は当日だけで翌日から再開した九州総合診療クリニック。
しばらくの間は来院数が減少したそうですが、院長はこう話しています。
「東日本大震災や熊本地震と比べて被害が少なかった。
自分たちがもらうより、別のことで街に役立ててほしい。」
岡村社長や岡田院長は実際に被害を受けているにもかかわらず、
もっと困っている人にその賠償金を役立ててほしいと言っているのです。
この誠実な姿勢には頭が下がりますね。
出典:産経ニュース
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