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人種差別と闘ったアスリート→48年前のオリンピックで自分の人生をめちゃくちゃにしてこの男性は歴史を動かした…!


メキシコオリンピック開幕

1968年は、アメリカにとって20世紀でもっとも激動の1年ともいえる年でした。

ベトナム反戦運動が激化するなか、

人種差別撤廃を訴え続けたマーティン・ルーサー・キングJr.牧師が暗殺された年です。

「I have a dream」からはじまる彼の伝説の演説を、誰でも一度は耳にしたことがあるでしょう。

そんな中、メキシコオリンピックは開催されました。

勇気ある男たち

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これは1968年10月17日、メキシコオリンピック陸上200mの表彰式の写真です。

とても違和感がありませんか?

表彰式は「メダルを誇らしげに掲げ、満面の笑み」というイメージが強いと思われますが、

この写真に写る選手たちには笑顔が全くありません。

黒い手袋をはめた拳を突き上げているのは、

金メダリストのトミー・スミス選手と銅メダリストのジョン・カーロス選手です。

彼らはアフリカ系アメリカ人。

2人はメダル授与が行われる表彰式の壇上で星条旗が掲げられて歌が流れる間、うつむき拳をあげ続けました。

これは黒人差別に反対することを表す「ブラックパワー・サリュート」といわれるものでした。

彼らの隣に立ち、まっすぐ前を見据えている彼こそが、ピーター・ノーマン選手という人物です。

信じるものは強い

ピーター・ノーマン選手はオーストラリア最速の短距離走選手で、このときの銀メダリストです。

彼はスミス選手とカーロス選手の願いを理解し、賛同し、ともに戦うことを選びました。

ノーマン選手は「ブラックパワー・サリュート」はしなかったものの、

2人がつけているものと同じバッジをつけて壇上に立ちました。

そのバッジとは

「人権を求めるオリンピック・プロジェクト」と書かれた、

オリンピック選手たちによる平等な権利をもとめる象徴でした。

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スミス選手とカーロス選手は表彰台に立つ前、

ノーマン選手に「ブラックパワー・サリュート」をすると伝えたそうです。

動画はこちら!

このときの2人の気持ちを考えると涙がでそうになります。

白人であるノーマン選手が理解し共に戦ってくれるだなんて考えてもみなかったのではないでしょうか。

ノーマンが味方であると知り、きっととても心強く思ったことでしょう。

事件後3人はIOCにより処分を受け、彼らに反対する人々から暴力や迫害をうけました。

しかし後にアメリカで人種差別が撤廃され、虐げられていたスミス選手とカーロス選手は復権、

そして一転して人権のために戦った英雄として讃えられました。

悲しみのヒーロー

スミス選手とカーロス選手は英雄と讃えられる中、ノーマン選手は死ぬまで苦しみ、悲しい人生をおくりました。

ノーマン選手はオーストラリアから無視され、

1972年ミュンヘンオリンピックでも出場資格を得たのに、

オーストラリア代表として出場はさせてもらえませんでした。

スポーツ界から引退後も家族共々社会から疎外され、生涯アルコール中毒と鬱病に苦しみ、

2006年に心臓発作でなくなりました。

彼は死ぬまで独りで戦い抜いたのです。

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ノーマン選手の葬儀にはスミス選手とカーロス選手も駆けつけ、彼の棺をかつぎました。

ノーマン選手の死後6年も経った2012年、オーストラリア政府から正式な謝罪がありました。

政府は

「ミュンヘンオリンピックへの出場を認めなかったいう過ちと、彼のしたことを認めるのに時間がかかったこと」

を謝罪したそうです。

本来ならば英雄と呼ばれるべき人が歴史から消され、苦しみ続けなければならなかった事実と彼の悲しみは、

死後の謝罪などで消えるものではないでしょう。

人種差別はまだまだこの世界に多くあります。

表面的には平等と言っていても差別され、苦しむ人たちはゼロになってなどいません。

人種差別は世界中の人、ひとりひとりがスミス選手になりカーロス選手になり、

ノーマン選手になって戦わなければならない大きな敵ではないでしょうか。

言うのは簡単やるのは…といいますがこの出来事の当時、

スミス選手は24歳、カーロス選手は23歳、ノーマン選手は25歳でした。

若い彼らが今よりもっと厳しい状況の中、行動を起こしたのです。

私たちにもできることがあるのでは、と考えさせられませんか?

出典:イミシン

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