脱走した象のために余命わずかのベテラン飼育員が立ち上がる!50年前の上野動物園の物語に胸が熱くなる・・・
2017/03/19
ベテラン飼育員
落合さんこと「落合正吾」さん。
彼はゾウ飼育班長という肩書を持つ、いわば飼育係のエースでした。
落合正吾さんはゾウ飼育班長でベテラン飼育係でしたが、病気で休職中でした。アドバイスを聞こうと飼育係員が自宅に行くと、「よし、すぐ行く!」と落合さんは寝間着のまま、とめる声も聞かずに動物園に向かいます。
— 上野動物園[公式] (@UenoZooGardens) March 14, 2017
ゾウ舎に着いた落合さんは、病人とは思えない声で「インディラ、ダメじゃないか。戻るんだ。」と一喝。とたんにインディラの興奮がおさまって目がおだやかになりました。「よし、良い子だ。さあ、帰るぞ。」落合さん到着がら10分もしないうちに、インディラは無事に収容されたのです。 pic.twitter.com/YLbqvIsPs8
— 上野動物園[公式] (@UenoZooGardens) March 14, 2017
落合さんのおかげで平静を取り戻し、大人しく戻ったインディラ。
インディラと落合さんの間には、我々にはわからない深い信頼関係があったようです。
最期まで
実は落合さん、重度に胃がんによって休職していました。
自宅で寝間着となると、おそらく横になって静養している時だったのだと思われます。
そんなつらい身体に鞭打って、インディラの為にと動物園に行ったのです。
実は落合さんは重度の胃ガンで、8日後の3月22日に54歳で亡くなりました。混濁する意識のなかで、いとおしそうに「インディラのやつ…」とつぶやいていたそうです。
— 上野動物園[公式] (@UenoZooGardens) March 14, 2017
自分の最期の時までインディラを想い続けた落合さん。
どんな形であれ最後にインディラと会えたことは、
落合さんにとってもインディラにとっても幸せだったのではないでしょうか?
その後のインディラ
今回の件について、
2012年2月12日にFM FUKUOKAのラジオ番組「ヒューマンストリート」では、
落合さんとその後のインディラについて次のように語られていました。
「この事件の一週間後、落合さんは亡くなりました。
以来、ゾウのインディラはあの日落合さんがやってきた時間になると、その方向を見つめ、耳をすましてじっと待つようになったそうです。」
そして落合さんが亡くなった16年後、インディラは上野動物園にえ49歳で息を引き取りました。
最期の最期まで、インディラを想った落合さん。
そして、落合さんに会った途端に大人しくなったインディラ。
落合さんとインディラの間にあった堅くゆるぎない絆に、胸がギュっとなりますね。
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